
ここ最近の様々なこと、過去の事を考えたりしていたら、この映画の事を思い出しました。
横浜にある、よくある普通の家族の物語。
普通って、なんだろう。
逃れられないもの、抗えないもの、それでも折り合いをつけて生きていくこと。
平和に見える小さな家族の物語の中に、様々なものが詰まっている。
いつか、「あなたはあなた以外のものにはなれない」という言葉を贈って頂いたことがあります。
どこまでいっても、私は私以外にはなれない。
その残酷な現実を突きつけるようでもある言葉は、長い間私の底に沈み、時を経て私の大切な言葉のひとつとなりました。
自分ではない「素晴らしい誰か」を目指すのではなく、ただ自分を整え、自分として生きていくこと。
その言葉が、私に「素晴らしい誰か」になることを諦めさせてくれました。
かけたものばかりの自分で、それでも世界と折り合いをつけて生きていくために。
時折思い出しては眺めるお守りのような言葉です。
哉








