写メ日記

他者の痛みへの理解

2025/11/17 09:44:41|コメント:0件

先日、とある講習に参加させていただきました。

当事者女性・カップル・女性向けのサービス提供者に向けての講習内容であり、現在の私には専門外の分野でしたが、感じたことを皆さんに共有できたらと思います。



講習内容は、身体的な原因で性交痛がある方にどのようにケアやアプローチするかという内容。

性交痛は私自身も感じたことがあり半分当事者ではあるものの、今回説明されていた方とは違った原因によるものであり、またアナルに対するアプローチにも共通する部分も多いように感じたことから、ケア側の視点に切り替え興味深く受講しました。



前半の自身でのセルフケアの工夫の部分、後半の温度管理、触れ方、相手の身体のどの部分を観察し進めるかなど、アナルプレイの中でも意識していた部分ではありますが、自分自身のサービスにまだ不足があったと反省点や気付きも多く復習にもなり貴重な機会でした。

これからの寒くなる季節に、特に温度管理などには一層気をつけて、また身体反応にももっと注視し、より良い快感や安心して身を任せて頂ける安心感を感じて貰えるよう生かしていきたいです。






今回印象的だったのが、カップルで参加されていた方の意識の高さ。

女性側の原因によることを、女性だけの問題とせず互いに改善できる点はないかと積極的に質問されるお二人の姿に、相手の目に見えない痛みを想像し自分事として捉える大切さを改めて感じました。

問題の解決には時間がかかるかもしれませんが、パートナーからそのような姿勢を感じ取れる安心感は心強いものでしょうし、性交以外の2人のコミュニケーションもきっと良質なのだろうと想像しました。






私自身も、同じ女性であれど器質的な原因で大きな痛みを抱える女性がいるということを知らずにいました。

例えば同じ時間を過ごしたとしても、私にとっては普通の出来事、他者に取っては深い痛みが刻まれる悲しい出来事になることもある。

そんなことに改めて気付かされた時間でした。



「わたしはあなたとは違うから」

そう切り捨てるのは簡単で、また忙しい日々の中で全ての他者の痛みに共感しながら生きていくのは難しい。

それでも時々でも、他者の痛みを時に自分事として捉え考えてみることで、他者を許せたり、他者を許せない自分自身を理解することにもつながるように思います。







貴重な考える機会を頂けて良かった。
ありがとうございました。


















感情の処し方

2025/11/16 18:57:46|コメント:0件

心ない言葉を聞いてしまったり、時には自分自身ぶつけられたり。
直接向けられる悪意は、対話が出来る分まだよい方で。

悪意のなさを装って向けられる悪意や、価値観の違いから生じる軋轢は、とても気持ちの悪いものです。





そんな時、私は

「わたしに嫌がらせをする子、イケズをする子は全員私の事が大好きで、わたしに抱いてほしいんだ」

と思うことにしています。



イタいですか?イタいですね。笑




でもそう思うことで、相手がなんだか可愛く思えてきませんか?







「あなたは私のこととても好きかもしれないけど、私は私が好きな人たちを抱くことに忙しくて抱いてあげられないの。ゴメンね。
でも心で抱いてあげるね。」


そんな風に、日常の小さなストレスはユーモアで消化してしまうのが好きです。








生きていたら、すべての人間から好かれることなど難しい。
皆に好かれるように振る舞うことに気を取られていたら、自分の成すべき事を見失ってしまう。



そんなことに気を取られるよりも、自分にとっての正解を形にするために、エネルギーは前向きに使っていきたいです。







素敵なクリスマスツリーを見てきました。
一年、早いものですね。


















トラウマの再演?

2025/11/15 07:59:12|コメント:0件

ここ最近、毎日日記を書いています。
ほとんどが、SMをお仕事として取り扱うようになってから考えたことや感じたこと。
秋はどうしても、残された時間について思いを巡らせてしまいがちな季節なので、そのせいかな?


お目汚しかもしれないけれど、お付き合いくださると嬉しいです。
今日はお出かけ前に少し早めに投稿致します。







SMや性癖は「トラウマの再演」などと言われることがまれにあり、またそれに反論する声なども耳にしたりすることがあります。

私自身は、半分はその通り、半分はそうでもないと思っていて。


友人・知人に「SMクラブのお客様ってどんな人たち?」
と聞かれることがあると、
「とても大まかに分類すると3タイプ」
とお答えすることが多いです。

①元来の資質により特殊とされる刺激が好きな方

②生育歴や人間関係などの関係性や経験の中で、培われた性癖の方

③AVなどの視聴により、性的な探求心によりSMをしてみたいと思われた方


本当に雑な大分類であり、実際にはもっと細かく、またそれぞれの要素を併せ持っているている方も多いと考えています。


「トラウマの再演」
と言われる方については、

②生育歴や人間関係などの関係性や経験の中で、培われた性癖の方

が近いのかなと考えています。






ただ、その事はSMや特殊とされる性癖を持った方に限定される事ではないとも考えていて。
日常の生活の上での判断や行動選択、全てにおいて
『生育歴や人間関係などの関係性や経験の中で、培われたもの』
が反映するのは、全ての方に共通する事だとも考えています。




自分は普通で、特殊な性癖を持たない…と考える方々も、性癖以外の選択には強い拘りがあったり。
それを紐解くと
『生育歴や人間関係などの関係性や経験の中で、培われたもの』
が反映されている場合も多い。



私が『半分はその通り、半分はそうでもない』と考えるのはこのような理由から。






自分の普通は他者の普通ではないかもしれないと疑ってみること、またそれはなぜなのかと考えてみることも、時には面白いかもしれませんね?







では、出掛けて参る!

















そこにしかないもの

2025/11/14 18:13:45|コメント:0件

「こんなことを言ったら関係性がこじれるかもしれない」
「こんなことを聞いたら相手に悪いかもしれない」


そのような気持ちから、素直に言葉を交わせなくなることは私自身も経験したことはある。


それについて、AI・占い・第三者に相談して得た答えは全て想像に過ぎず、結局のところ本当に知りたいことは知れぬままである。




目の前の相手と言葉を交わすこと、目の前の相手を正確に見ることを大切にしていきたい。






時折
「こんなことを聞くのは悪い」
「(わたしの)気持ちを知りたくてAIに相談した」
と言われることがあり、とても悲しい気持ちになったりした。


私はそれがどんなことであれ、話してくれることや勇気を出して伝えてくれることは嬉しい。


忙しさや内容によりすぐにお答え出来ないこともあるし、質問の内容によっては聞いた方にとって不本意な反応を返すこともあると思う。


それは単に私自身の許容量・取り巻く環境などの問題であり、疑問に思った気持ちや話した勇気を恥じることはひとつもない。











いつでも、どんなことも話していただき やすい雰囲気づくりは、私の今後の課題です。















暴力と加害の解像度

2025/11/13 21:25:36|コメント:0件

「暴力」について、長く鈍感であったと思う。
私の人生はそのようなものだと諦めていた。



この言葉はあまり好きではないが、私は自己肯定感がとても低い。



勝手に身体に触れられること
自由な考えを持つことを禁止されること
大きな声で怒鳴られること
身体の自由を奪われること
殴られること
大切なものを蔑ろにされること


これらは全て、
「私のようなものはされて当然のこと」
と諦めていたし、
それは愛から行われる行為であり、受け入れられない自分は間違っていると考えていた過去があった。






暴力とは、一般的にイメージする殴る蹴る等の身体的な暴行以外にも、様々な種類がある。




人生において暴力や加害の意味について考えるようになったのは、人に触れることを生業にするようになってから。




愛しさから優しく相手の身体に触れる行為、それすらも場合によっては暴力となり得る。




これは暴力であるかと意識するようになってからもなお、失敗することもあるし間違える。

それでも、暴力や加害を扱うものとして、暴力や加害の解像度をもっと上げてゆきたいと考えている。