ある精神学者の説で「人間の一番最悪な意識状態というのは怒りでも悲しみでも怨みでもなく、『恥』である」という内容についてのポストをXにて目にしました。
久しぶりに思い出した、好きな映画の事を書いてみたいと思たので日記を書いています。
『SHAME』という2011年のアメリカ映画。
セックス依存の兄と恋愛依存の妹の物語で、その過激なテーマから興味を持って観た方も少なくないかもしれないと思います。
なぜ、このタイトルが『SHAME(恥)』であるのか。
セックスや恋愛に依存すること自体が、周囲から見れば恥ずかしいことでもあり、またそれにより引き起こされる様々な問題によりまた恥の上塗りをしてしまうこともあると思います。
兄妹は、なぜセックスや恋愛に依存することでしか心を保つ事ができないのか?
その理由について、映画内で明かされることはありませんが、そこには強い「恥」の感情があったと示唆される結末がありました。
長く恥の感情に晒される事で、気力を失い冷静な判断力を損なう、ということは人生においての体験の中で私も感じたことがある感情です。
時にSMの体験中では、相手の羞恥心を刺激するような体験をさせ、より興奮を高めるというような場面があります。
なぜ本来ネガティブな感情である「恥」を感じる、感じさせることでポジティブな作用が生まれるのか?
あなた方と意見を交わしてみたい、そんな気持ちになりました。
哉