水のようにかたちを変える「普通」
2024/08/22 19:21:16|コメント:0件
夏の連休の最後に読んだ本
朝井リョウさんの「正欲」
数年前の話題作で、すでに映画化もされているのですでに読まれた変態紳士様もいらっしゃるかも?
数人の登場人物の視点で語られる群像劇ですが、物語の中心となる3人の男女は通常では理解され難い、ある「特殊性癖」を持っています。
その事をきっかけに「繋がり」、そして事態は思わぬ方向に進んで行く。
最近は本を読むスピードもかなり遅くなっているのですが、この本はページを捲る手が止められないほどに引き込まれました。
良書である、好きな本、お薦めの本…そんな言葉では形容し難いほど、私にとって心を揺さぶる一冊です。
日常の中でこの本の感想を語る事は少し憚られてしまう。私の隠しておきたい部分が露になってしまいそう、そんな怖さがある。
だけど私の性癖の一端を受け入れて下さっている変態紳士様となら、この本について語り合ってみたい、そんな風に思いました。
もし読まれた方、映画をご覧になった方がいらっしゃれば感想をお聞かせ頂けたら嬉しいです。
哉